【神戸市灘区で倉庫の雨漏り修理】アスファルトシングルからトタン屋根へカバー工事で費用を抑え防水性向上

2025年7月22日

ご依頼のきっかけ｜「倉庫の屋根から雨漏りが…コストを抑えて復旧したい」

「コストを極力抑えて倉庫の屋根を直してほしいんです。」

先日、神戸市灘区にお住まいのオーナー様から、このようなご相談をいただきました。

お問い合わせのきっかけは、長年使われていた倉庫のアスファルトシングル屋根からの雨漏りでした。経年劣化による屋根材の損傷と防水性の低下が主な原因で、特に雨の日は倉庫内の大切な物品が濡れてしまうとのこと。オーナー様は早急な修理を希望されており、かつコストを抑えたいというご意向でした。

そこで私たちは、既存の屋根を撤去せずに上から新しい屋根材を被せる「屋根カバー工法」をご提案。
防水性を大幅に向上させつつ、費用も抑えられるトタン屋根へのカバー工事を行うことになりました。

工事基本情報

施工内容	屋根カバー工事（倉庫屋根）、棟板金交換、雨漏り修理
施工期間	1日
使用材料	胴縁下地組、トタン波板、棟板金
工事費用	24万7千円（税込）

施工前後の状態｜アスファルトシングルの劣化とトタン屋根による改善

ビフォー（修理前）

修理前の倉庫の屋根は、長年の使用によりアスファルトシングル材が著しく劣化しており、複数の箇所で雨漏りが発生していました。屋根材にはひび割れや剥がれが広範囲に見られ、防水機能はほとんど失われている状態でした。

特に、屋根の頂点部分にある棟板金も劣化が進み、剥がれかけていたため、そこからも雨水が浸入している可能性が高い状況でした。天井からの雨漏りによって、倉庫内の木材部分に変色や腐食の兆候が見られ、オーナー様は構造への悪影響を心配されていました。

アフター（修理後）

修理後の屋根は、新しいトタン波板でしっかりと覆われ、雨漏りの心配が一切なくなりました。
既存のアスファルトシングル屋根の上に胴縁（どうぶち）で強固な下地を作り、その上に耐久性と防水性に優れたトタン波板を設置。屋根全体の防水機能が劇的に向上しました。

また、屋根の頂上には新しい棟板金がしっかりと取り付けられ、雨水の侵入経路を完全に塞ぎました。全体的に屋根の機能が向上し、見た目も美しく生まれ変わったことで、オーナー様には「これで安心して倉庫を使えるようになりました」と大変お喜びいただきました。

神戸市灘区の倉庫屋根雨漏り現場調査の詳細

ご依頼を受け、私たちは早急に神戸市灘区の現場へ急行しました。
天井からの雨漏りにより、内部の木材部分に深刻な変色や腐食が進む可能性があったため、雨漏りの程度から見ても、すぐに屋根に上がり、詳細な状態を調査する必要があると判断しました。
雨漏りは建物の寿命を縮めるだけでなく、カビやシロアリ発生の原因にもなるため、迅速な対処が極めて重要です。

アスファルトシングル屋根の深刻な劣化状況

屋根に登って確認したところ、こちらの倉庫屋根はアスファルトシングル材で葺かれていました。アスファルトシングルは、ガラス繊維にアスファルトを含浸させたシート状の屋根材で、軽量で施工しやすい特徴があります。

しかし、今回の倉庫屋根は経年劣化が非常に進行しており、屋根面の半分近くはアスファルトシングルがほぼ完全に剥がれてしまっている状態でした。もう片方の面も、水を浸透させるほど傷みきっており、屋根材としての役割をほとんど果たせていない状況でした。

このような状態では、雨水が直接下地に触れ、内部構造への深刻なダメージは避けられません。

神戸市灘区にて雨漏りしている倉庫屋根を「屋根カバー工法」で復旧！

完全に屋根を葺き替えるという選択肢もありましたが、お客様のご希望が「費用を抑えたい」という点にありました。そこで私たちは、コストを抑えつつも確実に防水性を向上させる「屋根カバー工法」をご提案しました。

この方法では、既存の屋根材を撤去する手間や費用を削減できるため、工期も短縮でき、経済的にもお客様の負担を軽減できます。今回選択したのは、耐久性と防水性に優れたトタン波板を用いた屋根カバー工法です。

① 胴縁（どうぶち）の設置

まず、既存のアスファルトシングル屋根の上に、新しいトタン波板を確実に固定するための下地材である胴縁（木材）を屋根全体に設置しました。この胴縁が適切に配置されることで、新しい屋根材がしっかりと固定され、屋根全体の耐久性が大幅に向上します。水平器を用いて丁寧に設置することで、見た目の美しさだけでなく、将来的な歪みも防ぎます。

② トタン波板の設置

胴縁がしっかりと固定された後、その上にトタン波板を順番に取り付けていきました。トタン波板は非常に軽量でありながら、耐久性に優れており、特に雨風から建物を守る効果が高い屋根材です。

また、今回のトタン波板は防錆加工が施されているため、長期間にわたって雨漏りを確実に防ぐことができます。一枚一枚丁寧に重ねて固定していくことで、水の浸入経路をシャットアウトしていきます。

③ コーキング材による下地処理

屋根の頂上部分に棟板金を取り付ける前に、トタン波板の取り合い部分に防水性の高いコーキング材を充填しました。これにより、棟板金を取り付けた際に発生する可能性のある微細な隙間からも雨水が浸入するのを防ぎ、より一層の防水性を確保します。

④ 棟板金の固定と最終仕上げ

最後に、屋根の最も高い部分である頂上部分に新しい棟板金を取り付け、しっかりと固定しました。
棟板金は、屋根の継ぎ目からの雨水侵入を防ぐ最も重要な役割を果たします。この棟板金もトタン波板と同じく防錆加工が施された耐久性の高い素材を使用しており、強風や大雨から屋根を守ります。

施工後、倉庫内での雨漏りは完全に解消され、オーナー様からは「これで安心して倉庫を使えるようになりました。費用も抑えられて助かりました！」とのお声をいただきました。
トタン波板を使用した屋根カバー工法は、既存屋根の撤去が不要なため、工期を短縮し、費用も抑えられる点が大きなメリットです。
さらに、防水性の向上に加えて、トタン波板の耐久性のおかげで、今後長期間にわたって倉庫を安心して使用することができます。