神戸市灘区で屋根カバー工法!古くなったアスファルトシングル屋根が軽量・高耐久なガルバリウム鋼板屋根に復活

ご依頼のきっかけ|「アスファルトシングルの屋根が古くなったのでリフォームしたい」
先日、神戸市灘区にお住まいのお客様から、このような屋根リフォームのご相談をいただきました。
現地調査に伺うと、築37年のアスファルトシングル屋根の表面が全体的に剥がれており、コケの繁殖も目立ち、防水力が極端に低下している状態でした。
そこで私たちは、古くなった既存の屋根はそのまま残し、その上から軽量かつ耐久性の高い「立平(たてひら)」というガルバリウム鋼板でカバーする『屋根カバー工事』をご提案しました。
これにより、シックな外観で防水性も抜群の新しい屋根へとリフォームさせていただく運びとなりました。
工事基本情報
施工内容 | 屋根カバー工事、鉄部塗装工事、波板交換工事 |
施工期間 | 2日 |
使用材料 | 立平(ガルバリウム鋼板) |
築年数 | 37年 |
保証年数 | 5年 |
工事費用 | 38万円(税込) |
建坪 | 30坪 |
屋根カバー工事(工法)とは?そのメリット・デメリットを解説

屋根カバー工事(工法)とは?
屋根カバー工事(工法)とは、既存の屋根を撤去せずに、その上から新しい屋根材を覆うようにかぶせて造っていく屋根工事です。「重ね葺き(かさねぶき)」「増し葺き(ましぶき)」などとも呼ばれています。
屋根の葺き替え工事とは異なり、既存の屋根材を撤去する工程がないため、廃材の処分費用がかからず、また工事期間も短く済むため、非常に人気の高い屋根工事です。
屋根カバー工事では、既存の屋根の上にまず新しい防水シート(ルーフィング)を張り、その上から新しい屋根材を設置していきます。
屋根カバー工事を選ぶメリット

屋根カバー工事は、既存の屋根を撤去する必要がないため、撤去にかかる期間・人件費・廃材処分費などがほとんどかからず、比較的費用を抑えて工事を行うことが可能です。
また、既存の屋根材を撤去してから新しい屋根材を設置する「葺き替え工事」の場合、古い屋根材を撤去する際に騒音やホコリが発生し、ご近所トラブルになるケースもあります。屋根カバー工事の場合は、既存の屋根材の撤去が不要なため、ご近所にあまり迷惑をかけずに工事を済ませることができます。
屋根カバー工事に使用する主な屋根材は、軽量で耐震性の高い金属屋根が一般的です。中でも、非常に軽量で錆びにくく耐久性の高いガルバリウム鋼板が、屋根カバー工事に最も多く使用されています。
さらに、既存の屋根の上から重ねるように新しい屋根材を設置する屋根カバー工事は、屋根が二重構造となるため、断熱性・遮熱性・遮音性・防水性を向上させる効果も期待できます。
屋根カバー工事の主なメリット
- 工事費用を抑えることが可能
- 工事期間が短く済む
- 工事中の騒音やホコリ飛散などのご近所トラブルが少ない
- 断熱性・遮熱性・遮音性・防水性が高まる
屋根カバー工事のデメリット

屋根カバー工事は、既存の屋根の上に重ねるように新しい屋根材を張っていくため、瓦屋根のように凹凸がある屋根には基本的に行うことができません。
今回、神戸市灘区で行った屋根カバー工事は、既存の屋根材がアスファルトシングル(シート状の屋根材)であり、表面が平らだったため屋根カバー工事を行うことができました。
また、アスファルトシングルやスレート材を使用した屋根であっても、屋根内部の木材などが傷んでいる場合は、表面を覆う屋根カバー工事だけでは不十分な場合があります。このような場合は、屋根内部の補修が必要となります。
屋根カバー工事の主なデメリット
- 瓦屋根にはほぼ行うことができない
- 屋根内部が傷んでいる場合は別途内部補修が必要となる場合がある
神戸市灘区にて屋根カバー工事を行いました
それでは、神戸市灘区のお客様宅で実際に行った屋根カバー工事の工程をご覧ください。
① 既存のアスファルトシングル屋根の状態を確認

既存の屋根はアスファルトシングルという屋根材でした。写真のように、全体的にかなり劣化しており、表面の剥がれが目立つ状態です。
この既存屋根材は撤去せずそのまま使用し、ここから屋根カバー工事を進めていきます。
② 新しい屋根下地(構造用合板)の設置

一般的に屋根カバー工事は、既存の屋根の上から直接防水シート(ルーフィング)を張っていきます。
しかし、今回は既存の屋根下地材(野地板・のじいた)が傷んでいる状態でした。そのため、既存の屋根の上に新たに構造用合板を張り、新しい下地を造ってから屋根を仕上げていきます(野地板増し張り屋根カバー工事)。
胴縁(どうぶち)を入れずに既存屋根に直接合板を張っていきます。屋根の先端部分である軒先から外壁際まで、またケラバ(切妻屋根や片流れ屋根の斜めになっている端部)の際まで、屋根下地となる合板を丁寧に張っていきます。
③ 防水シート(改質アスファルトルーフィング)の敷設

次に、下地構造用合板の上に防水シートを張ります。
今回は改質アスファルトルーフィングを軒先から壁際に向け、重ねながら張っていきます。この防水シートはロールになっており、幅は900㎜のものです。
外壁際には水切り板金を入れて「雨押え(あまおさえ)」と呼ばれる板金で雨仕舞(あまじまい)をするため、防水シートは少し余分目に壁にかかるように設置します。防水シートの幅は900㎜ですが、重ねる部分は100㎜以上確保します。メーカー指定のラインが記されているので、それに沿って正確に張っていきます。
④ 水切り板金の設置

軒先やケラバには、雨水をスムーズに誘導するための「水切り(みずきり)専用の板金」を取り付けます。屋根の角部である出隅(ですみ)は切り込みを入れ、上写真のように被せて設置していきます。
この状態が「水切り」になります。水切り板金は葺き替えやカバー工事だけでなく、新築でも必ず使用される建築材料であり、外壁や屋根などを流れ落ちる雨水が建物内部に浸入することを防ぐために施される部位のことです。板金・漆喰・モルタルなどを用いて雨水がスムーズに流れるように施工されます。
水切り板金の設置が完了すると、ビスを打ち込み、しっかりと固定されていることを確認します。
⑤ 立平(たてひら)を葺く(ガルバリウム鋼板の設置)

ここから、新しい屋根材である「立平(たてひら)」を葺いていきます。
立平は、軒先から外壁側・棟(屋根頂上)までが基本的に一枚の板で構成されており、スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)のように何枚も重ねて葺いていく必要がありません。そのため、立平葺きは工事期間を短く済ませることが可能です(今回は2日間でした)。
上写真は、立平を外壁側(壁際)にあたる部位に設置するため、折り曲げて加工しているところです。
⑥ 立平の固定

立平は、その片側をビスで留め、もう片方の山と山が重なるように押し込むと、しっかりとはまる構造になっています。一度はまると抜けることはなく、非常に強固に固定されます。軒先は板金を谷折りして曲げて仕上げます。
神戸市灘区にて屋根カバー工事完了です

壁際は雨押え板金で収めて、今回の屋根カバー工事が完了しました!
今回は凹凸のある屋根の仕上がりとなりましたが、庇(ひさし)や玄関上などに屋根カバー工事を行う場合、フラットに仕上げることも可能です。
こちらのお宅では、今回ご紹介した屋根カバー工事以外にも、テラス屋根の波板交換、バルコニーの鉄部塗装、部分的な解体工事などもさせていただきました!

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